ノアクロ☺︎/グルメ備忘録

食べ歩いたお店の紹介をしています。

【No.158 中野 さいころ中野本店 肉煮干し中華そば】中野の〆ラーメンにオススメな煮干し中華そばが味わえるお店!

(味の感想は★からです)
私はずぶ濡れていた。
決して比喩的な表現ではなく、全身ずぶ濡れになっていた。

新中野から中野駅の方へ自転車で移動。
その最中、最近流行りのにわか雨が。

ラブラブだったカップルがにわか雨に遭遇して、女の子の方が少し不機嫌になっているのを見て、ざまぁwwと思った邪な私を許してほしい。

他人の不幸は蜜の味。
人間は例外なく蜜の味には抗えないのである。


バブルを経験した人間がバブルの味を忘れられないのと同じである。
人は何度でも同じ過ちを繰り返す生き物である。


人間は蜜に反応するようにできている、と私は思う。
土砂降りの中私は煌々と光る一筋の輝きが見えた気がした。


こんなところに美味しそうなラーメン屋さんがあるじゃないか。

私はすぐに自転車を止め、花粉を求める蜜蜂のように、お店の中に吸い込まれていった。


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今回のお店は【肉煮干し中華そば さいころ 中野本店】さん。

朝から夜の通し営業をしているお店で、中野駅近辺で人気のラーメン屋さんだ。

昔ながらの屋台のテイストながら清潔感のある店内はノスタルジーなのか、モダンなのかなんなのか。

オーダーは肉煮干し中華そば。
ベースの中華そばにチャーシューが増されたこちらの方がお店のオーソドックスなようだ。

店内に香る煮干しと醤油の香りは私的には少しノスタルジーを感じてしまう。

子供の頃、近所にたまに聞こえるチャルメラの音色。
外に飛び出し、移動車のおっちゃんに500円玉を渡して、ジャラジャラとお釣りをもらう。

安物の器にスープがこぼれないように貼ったラップが印象的だったそのラーメンは今でもあの頃のようにワクワクしながら食べれるのだろうか。
大人になることはワクワクを捨てていく作業のように思える。

そんなノスタルジーなことを思い出しているとラーメンが到着。

その頃の純粋なまでのワクワク感とは違っているのかもしれない。
だけど私は目の前のラーメンを見てこう思った。


ワクワクするよ。
私はまだワクワクするんだよ。

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★・肉煮干し中華そば 800円
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バラ肉の花びらが綺麗に咲いた食欲をそそるビジュアル。

着丼と同時に煮干しの良い香り。
早速スープを一口、、


うん!これは旨いよ!間違いない!

煮干しの旨味と香りがガツン!とくるものの決してえぐみや臭みは無く、意外と上品なイメージを与える絶品スープ。

少し無骨な味のイメージをしていた私は良い意味で期待を裏切られる。
非常にバランスの良い口当たり、絶妙。

チャーシューは昔チックな豚バラのやつでもちろん旨い。
私はこういう系のチャーシューはどうしてもネギが大量に欲しくなってしまうので、100円のネギトッピングしなかったのは失敗かも、、余裕がある方は是非。

麺が少しシンプルすぎて、スープとの相性がもったいない印象。
もちろん麺単体はツルッとしていておいしい。あくまで相性と好みの話。

値段の安さ、通し営業でこのラーメンのクオリティ。
そりゃ人気店になりますわなーって感じ。

上品な煮干し中華そばを楽しみたい方はオススメです。
煮干し系をチャレンジしてみたい方とかも是非。

それではごちそう様でした!