(味の感想は★からです)
私は歩いていた。
三軒茶屋の交差点は相変わらずの人の量。
というよりかは交通量が圧倒的でなんというか車の圧力が凄い交差点である。
三軒茶屋はお洒落な飲み屋さんが多かったりするが、この交差点からはその品の良さは感じられない。
喧騒感があたりを取り巻く感じはなんとなく渋谷や新宿のそれである。
別に嫌いというわけではないが、決して好ましいものでもない。
私は足早に歩く。
246を進むと女子大がある。
その向かい側。
開店15分前で三人の団体さんが並んでいた。
束の間の喧騒からの解放。
学生の群れがぞろぞろと歩く姿を眺めながらラーメン屋さんに並ぶ。
さながらその姿を眺めていると、あんなキラキラした子達も4年も経てば喧騒の中に揉まれて、その輝きがくすんでしまうんだなーって思うと、なんだか悲しい気持ちになってしまった。
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今回のお店は【めん和正】さん。
三軒茶屋の人気ラーメン屋さんで連日行列のお店。
昼はまぁ、いつもの如くなかなかの行列。
夜はまだましなイメージがあったので訪問。
店内は老舗のお寿司屋さんのような飾らないが清潔感のあるカウンター席とテーブル席が一つ。
実は以前こちらでラーメン食べたことがあるのだが、(一年前くらい?)その時はなんだかあんまりだったなーって記憶。
しかし、この一年。
私も色々なお店で食事させてもらってきたので、また味覚が変化しているかもしれない。
注文は口頭。
中華麺一玉にチャーシュー、味玉、のりをトッピング。
しばし待つ。
店主さんが丁寧に作られている印象。
多少時間がかかる。
ほどなくしてラーメン到着。
さぁ、私の一年分成長したこの舌の力、試させてもらおうじゃないか。
(ほんとすいません)
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★・中華麺一玉 800円
+味玉 50円
+チャーシュー 200円
+のり 50円
大きい器に盛られたラーメンに欲張りトッピングが綺麗に盛られた素敵なビジュアル。
早速スープを一口、、
おう?薄い?ん?
味わいは動物系の出汁がほのかに、香りは煮干し系の感じが先行する。
塩分はギンッとくるが、そこまでのスープのおうー!って感じはこない。
うーん。やっぱりまだ私にはわからないのか、、
とりあえずトッピングを順繰りと食べ進める。
トッピングは正直どれもコスパがいい。
味玉の50円で一個はお得だし、味も良い。
海苔も50円で5枚。しっかり磯感がありGOOD。
チャーシューも確か3枚追加。
一枚が大きく食べ応えも良い。
その流れで麺をすする。
あー、ほー、なるほど旨いなー。
麺をすすると始めてスープの良さがでる感じがする。なんというかワインでいう回すと香りが立つ的なあれである。
スープの上品な旨味がふわーっと広がり一気に食欲が増進。
理由がどういう訳かわかりませんが、中盤以降一気にスープも美味しくなります。
スープが少し冷めて味を感じやすくなったのか、口が慣れてきたのか、初めは薄いなーって思っていたスープが徐々に馴染み始める。
動物と魚介の出汁が上品に口の中に広がる。
円やかという言葉がとても似合うスープは初めの印象とは全く違う装い。
なるほど、これはなかなか私みたいなお子ちゃま舌に馴染むのは難しい。笑
飯田商店さんやしば田さんとか私的に食べ進める毎に味のチューニングが合ってくるラーメンは非常に判断が難しい。
和正さんの中華麺もその感じ。
どうしても初めのスープのインパクトが強く残るので、こちらでは時期尚早な味の判断をしてはいけない。
一年前の私は何が美味しいかわからないなーっておもっていましたが、今では存分に楽しむことができるようになっていました。
まぁ、単純に私の好みが変わっただけかもしれませんが、、笑
兎にも角にも非常に満足できる一杯でした!
それではごちそう様でした。