2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
(味の感想は★からです) 11月も終わり、寒さは本格的に準備運動を始めている。 一度収まりかかっていた火の輪を冠した輩はまた元気を取り戻しつつある。 私達にできることは限られている。 不要不急の外出を控えること、ちゃんと手を洗うこと、マスクをつけ…
(味の感想は★からです) 死神の門の入り口は意外とすぐに到達できる。人間普通に生きていても、ふと死にたくなる瞬間が訪れたりする。 それは本当に些細なことで、友達に誘いを断られたりとか、今日のご飯が美味しくなかったとか。それまでに積もった小さな…
(味の感想は★からです) 冬将軍のカラッカラッと鎧の擦れる音が聞こえてくる。まだ紅葉たちが本調子を取り戻すよりも先に秋が終わろうとしていた。日中は晴れていれば寒さはそうでもないのだが、やはり夜の冷たい風はしっかり着込まないと耐えることができ…
(味の感想は★からです) 私は無性にワンタンメンを食べたくなっていた。気温が下がると鍋を突きたくなるように、あつあつのワンタンを頬張りたい欲求に駆られていた。 場所は三軒茶屋。上京してからなにかとお世話になっているこの街だが、時折訪れるといつ…
(味の感想は★からです) 国道14号線はサイクリングにうってつけの道路だ。ストレートに伸びた見晴らしの良い一本道を一台の自転車が快走する。紅葉の季節が近づいてきた11月の中旬。 両脇に八分咲きな紅葉のアーチがかかる14号線沿いを自転車で走っている人…
(味の感想は★からです) 環八通りを行き交う車達は、心のなしか急いでいるように見える。都会の喧騒ど真ん中を走る“幹線道路”の一つ、“環八通り”を自転車で通行してる人は少ない。ビュンビュンと車が私の横をすり抜けていく。車の運転はその人の性格がその…
(味の感想は★からです)“商店街”と聞くと吉祥寺のサンロード商店街や、中野のサンモール商店街のような“アーケード”と呼ばれる屋根があるものを思い浮かべてしまう。もちろん天候に左右されずに買い物できるのは利点なのだろうが、その屋根があるせいで、商…
(味の感想は★からです) 子供の頃、本当に何にでもなれると思っていた。小学生の卒業文集には本気でプロ野球選手になると書いていたし、将来のお嫁さんは堀北真希だと本気で思っていた。その頃の自分は本当に馬鹿だったのかもしれない。いや、普通に馬鹿だ…
(味の感想は★からです) 見知らぬ街で突如訪れる既視感に私は胸を高鳴らせていた。 “デジャブ”と表現した方がわかりやすいこの感覚は、オカルトの世界では予知夢、科学の世界では類似性認知メカニズムによる誤認だと言われている。初めて訪れた“清水坂”を登…
(味の感想は★からです) 秋の訪れをいやでも感じるひんやりとした風。新妻恋坂の吹き抜けになった道沿いに冷たい風がビュービューと吹き荒れていた。台風が近づいてきているかのような強い風は私の歩くスピードとやる気を減退させていく。 極めて寒さに弱い…
(味の感想は★からです) 私は悩んでいた。曇りのかかった私の心とは対照的に澄み渡る空が眩しく見える。 秋空の凛とした涼しさが心地よく、体の中のモヤモヤしたものを洗い流してくれるようだった。 自宅の扉を開けて、鍵を閉める。 痛めた右手を使ってダイ…
(味の感想は★からです) 私は空を眺めていた。秋の夜長をひしひしと感じる空模様に想いを馳せる。少しオレンジがかったように見える空を眺めながら一年が過ぎさる速さに驚いていたのだ。 11月にもなると今年の終わりを嫌でも想起させる。今年はまさに波乱万…
(味の感想は★からです) 私は汗だくだった。国道319号線。 外苑東通りを猛スピードで北上する自転車は明らかに時間を急いでいるように見えた。麗かな装いを残した気持ちの良い晴れ模様。 常人ならば少しの肌寒さに心地よく感じる晴れ間の暖かさ。 だが、私…
(味の感想は★からです) 私は導かれていた。銀座で目的の一杯を頂いた後、二軒目のお店をどこにしようか悩みながら銀座の街を歩く。歩き慣れない銀座。 特段変わったところのない普通のアスファルトの道を歩いているにも関わらず、なんだか歩きにくさを感じ…
(味の感想は★からです) 私は時間を間違えていた。銀座駅の数寄屋橋公園。 岡本太郎が制作した時計台を横目に数寄屋通りを歩く。時刻は10時45分。 「朧月」さんのお店の前に到着。 平日11時開店だったので、何人か並んでるかなーって思っていたらまさかの待…
(味の感想は★からです) 私は銀座の街を歩いていた。 行き交う人並み。彼らは皆それぞれの人生を歩いている。なんとも当たり前の話だが、見慣れない土地を歩いていると、普通に働いているスーパーの店員さんとか家族で歩行者天国を歩いている子供たちとかを…
(味の感想は★からです) 吾輩は猫なのか?早稲田の町を自転車で滑走していく。 大学内に国道が通っている早稲田大学のキャンパスを産近甲龍出身の私が通り抜ける。 早稲田のキャンパスからでてくる早大生に私はどう写っているのだろうか。 ある人から見たら…
(味の感想は★からです) 私は蒲田にいた。私は吸い込まれるほど青い空を眺めながら電車に揺られていた。私は内心のドキドキを隠すように外の景色を必死になって目で追っていた。 というのも、先日私の数少ない友達に知り合いがフットサルの大会に出るので一…