(味の感想は★からです。)
私は大塚にいた。
大塚の地に初めて降り立つ。
山手線に属しながら一度も訪れたことのなかった場所。
JR大塚駅の南口から出ると、目の前に都電荒川線のチンチン電車が横切る。
なんとも言えないノスタルジーと私の気持ちが交差して、分厚い雲に覆われた空も少しだけ明るく見えた気がする。
今回の目的のお店は【創作麺工房 鳴龍】さん。
言わずと知れた大塚の超人気ラーメン屋さん。食べログ百名店、最近ではミシュランの一つ星を獲得した坦々麺を看板に持つ有名店である。
南口から歩いて5分ほど。
周りはオフィスと住宅ばかり。
とてもミシュラン店がある雰囲気ではなかったが、突然街中に現れた行列に風格を感じざるを得ない。
時刻は12時半ごろ。
なかなかの雨が降る中、待ち客は7.8人。
しばらく、雨に打たれながら待つ。
20分弱ほどで店内へ。
店内はL字のカウンター。客層は年配の方や
外国の方だったり幅広い。
隣の方が塩ラーメン?を食べていたのか香ばしい海老やらなんやらの香りがしてたまらない。
私の腹の中の龍が、鳴いているのが聞こえる気がした。
気がしただけである。
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★・坦々麺+特製トッピング 1400円
中央にキラキラと油分が鎮座した美しすぎるビジュアル。
まずは混ぜずにスープを一口、、、
うーんまい。うますぎるなこれ。
わざとなのかどうなのか、坦々麺を思わせるゴマペーストや中央のひき肉などが分離していて、スープを一口飲むと出汁感の強いスープに少しの坦々麺のアクセントが加わる不思議な味わい。
今度はしっかり混ぜて、スープを飲む。
胡麻、ナッツ、ひき肉、お出汁がしっかり絡まると坦々麺感は強くなれどやはり普段食べている坦々麺ほどの強引さがない。
非常に繊細な味わいでどちらかと言えば清湯醤油ラーメン坦々麺風味と評したくなる。
だけどしっかり坦々麺の良いところをでている。うーん、これはみなさんが表現に困るわけだ。
麺は極細。
これが思ってるより柔らかめに茹でられている。だが、これがいい。麺との一体感が凄まじく、スルスル食べれるのにしっかりとしたパンチも楽しめる。
特製のトッピングは一つ一つ説明するのはとってもあれなので(めんどくさいなんてことありませんよ?ほんとですよ?)
割愛しますが、全部が素晴らしく旨い。
軽々と標準のトッピングのレベルを超えてくる。
こうなると夜のアラカルトも行きたくなる。
お酒が欲しくなる。
ともあれ、今日二杯目のラーメンながらもなんなく完食。
正直うま過ぎたなー。
これは文句なしの再訪コースである。
次回は私の好きな醤油食べてみたいなー。
私の龍も鳴き止んだことなので帰ることにしよう。
ちなみに私は鳴龍の店名の由来を、日光東照宮の鳴き龍の鐘だと思っていたのだが、全く違うみたいである。
全くどうでもいい話である。