(味の感想は★からです) 私は風を感じていた。風を感じるという表現は、よく爽やかな表現として扱われる。風を感じると聞くと、黒髪の女子高生が学校の屋上で虚な目をしながらも遠くを眺めている、ような爽やかでどこか儚げな印象を抱く。 だが、私の今感じ…
(味の感想は★からです) 私は早足で歩いた。渋谷はいつもどおりの慌しさ。 一時期の人の少なさが懐かしく、恋しい。肩を左に入れて、右に入れて行き交う人の波を泳ぐ私は一体どこへ向かうのだろうか。高級外車が横付けされている。 そこには足のほとんどを…
(味の感想は★からです。) 私はふられ続けていた。自宅を意気揚々と飛び出したのは18時頃。久しぶりにお気に入りのお店に向かう私はワクワクしていた。千歳船橋駅から伸びる千歳通りを下っていくと、衝撃。 閉店時間40分前にスープ切れで閉店の文字。まぁ、…
(味の感想は★からです) 私は歩いていた。三軒茶屋の交差点は相変わらずの人の量。 というよりかは交通量が圧倒的でなんというか車の圧力が凄い交差点である。三軒茶屋はお洒落な飲み屋さんが多かったりするが、この交差点からはその品の良さは感じられない…
(味の感想は★からです) 私はずぶ濡れていた。 決して比喩的な表現ではなく、全身ずぶ濡れになっていた。新中野から中野駅の方へ自転車で移動。 その最中、最近流行りのにわか雨が。ラブラブだったカップルがにわか雨に遭遇して、女の子の方が少し不機嫌に…
(味の感想は★からです。) 私は感動していた。新宿は豪雨。 群青日和な新宿の街並みは人通りが少なかった。 最近夜遊びにハマっている私は群青という言葉が身に染みる。 原作のブルーピリオドはまだ未読だが非常に気になる作品である。 分かる人にしかよく…
【味の感想は★からです】 私はだらけていた。ここ最近の自分の怠惰具合には自信がある。手術をしたことを言い訳にするのは良くないが、二週間も何もしないで一日ゲームして、ご飯もウーバーイーツで済ませる生活をしていた私にとって、通常の生活にすぐに戻…
【味の感想は★からです】 私はウキウキしていた。自慢の愛車に跨る。 長らく愛用していたミニベロを盗難されてからというもの、めっきり外出する機会が減ってしまっていた。私の足となり、共に汗をかいてきた戦友は、いとも容易く心のない輩の手によって葬り…