(味の感想は★からです)
お金はあって困るものではない。
お金とは人生の不自由を極限まで減らしてくれる。美味しいものを沢山食べられるし、好きなものも買える。
私は大金持ちになりたいかと言われたらそうでもない。だけど、東京に長いこといると、銭ゲバ、というかやはりお金の話しやビジネスの話をする人が比較的多くなる。
そういう人達になんとなくの嫌悪感がずっとあった。でもそれは、私が手取りで12万前後の生活を5年近く続けていることによる、ある種の嫉妬の感情だと思っていた。
心のどこかで、そういうお金をたくさん稼いでいたり、お金に貪欲な人のことを、羨ましいと思っている。そう思っていた。
でも最近になって思ったのだ。
自分がもし、大金を手に入れたとして、何がしたいのか。結論からいうと、労働を辞めたい以外の答えが出てこなかった。
旅行も別に行きたくないし、クルマもいらない。ブランド物もいらないし、家もいらない。高い寿司が食べたいわけでもないし、キャバクラに通いたいわけでもない。
実際にお金を手にしていないのだから、ただの机上の空論にしか過ぎないのだが、私は至極社会主義がお似合いなのだと思った。
資本主義のこの国で、そんなことを言っても仕方のないことだ。
だけれども、若者の主張というものは、空を切るほどの弱々しさと、それにはらんだ芯の強さがある。
26の私が若者かと言われたら甚だ疑問ではある。だけども、裏でお金がどうとか、利権がどうとか、そんなものがこの国では正しくあり続ける。学生を終えるとどこかの会社に勤めることが正しく、よくわからない施設を作る為の税金を払い続けるのが正しく、お金を沢山保持することが正しいのだ。
んなもん、くそくらえだね。
私は正しくあるために生まれてきたわけでも、誰かに媚びるために大人になったわけでも、紙切れを集めるために、毎日頑張ってるんじゃないんだよ。
正しいとか、正解とか、どうだって良いよ。
どうせみんな自分が一番正しいと思っている。相入れないのだ。戦争なのだ。
虫に歌があるなら 何を叫ぶのだろう
「平和の解放」の歌を世界に響かせてるだろう
自由に耳があるなら何が聴こえるだろう
偽物の平和の歌が爆音で聴こえるだろう
SEKAI NO OWARI/虹色の戦争
「自分に対して正しく生きること」はとても難しい。しかし「自分に対して正しく生きるとは何か?を考え続けること」はできる。
私は考え続けるよ。
苦しくはあるけれど、それが「生きる」ってことだと思うから。
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今回のお店は【珈琲日記 四ツ谷】さん。
完全予約制の人気カフェ。
今年の6月半ばにできてから早速の繁盛ぶり。
名物のフルーツサンドは事前予約制。
その他のデザートは当日頼むとこになる。プリンやらホットケーキやら旨そうすぎて困るラインナップだ。
事前予約を済ませてお店へ。
予約時間より、15分ほど早く着いてしまったが、快く入店を許可してくれた。優しみ。
身分証明と予約の確認を済ませて、席に座る。
店内は広々とした空間。
間接照明の効いた雰囲気たっぷりの店内。
JAZZが薄く流れる店内では静かにお客さんが各々の時間を過ごす。うるさくないのは流石に客層が良いからかもね。
私がいった頃には、学生っぽい人はいませんでした。常連っぽい方か、上目の大人の方が多め。
私は【フルーツサンド】(事前予約)と【ブラジル カイセッタ農園の浅煎り】をチョイス。
しばし待ってフルーツサンドと珈琲到着。
いやぁ、これこそ映えなフルーツサンド。
フルーツの照りからも新鮮が伝わる。
それではいただきます。
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★・フルーツサンド 880円
・ブラジルカイセッタ農園(浅煎り)880円
まずはフルーツサンドをパクリ、、、
うっまぁ、、甘さ控えめ。うっまぁ、、。
たっぷりたっぷり入った生クリームは甘さ控えめ。だけれども優しい甘さがじんわりと口の中に残ります。
逆にフルーツの甘さが強くて、しっかりとしたコントラストが素敵。特にマンゴーの甘さとトロける食感が素晴らしく、バナナはフレーバー感が強い。(バナナで初めて感じた香り)苺はバランスのためか酸味が強いタイプで甘ったる過ぎない工夫も。
デザートとのペアリングがしっかりしていて、飲み物の種類を迷わなくて良い。
珈琲と紅茶の二大柱。
私はブラジルの浅煎りコーヒー。
酸味はほどほどに程よい苦味ですっきりとした飲み口。
コーヒー単体だと若干物足りない感があるが、フルーツサンドのクリームとの相性が抜群。これこそペアリング。
熱々の状態の方がより、フルーツサンドとの相性が良い。カフェであんまり急いで食べるのもどうかと思うが、美味しく食べるならコーヒーがあったかいうちがオススメである。
抜群の過ごしやすさと、事前予約の為、並ぶ必要もなく、客層も良い。
値段は多少張るものの、デザート、ドリンクどれも逸品揃い。
もう少しお金に余裕があったら最高だなぁ、って自分の信念を曲げてしまいそうになる。
それほどに素晴らしいお店でした。
それではごちそう様でした。
とても美味しかったです。