(味の感想は★からです)
頭が痛い。
梅雨の訪れと共に訪れた後頭部を締め付けるように襲う頭痛。
気圧の変化によって体調が悪くなるという話を聞いたことがあるが、私はその類ではない。
流石に今年の梅雨の時期だけ偏頭痛になるといった体の変化が起きていることは考えづらい。
寝起きと共にこめかみの位置を入れ替える。
後頭部に走るビリっとした痛みが「おはよう」なんて言っているみたいで鼻につく。
体は重い。
特段会社勤めとかしているわけではない私は、死にたくなるような大きなストレスなんて抱えない。
だけどもやっぱり、毎週の楽しみだった行きつけのお店で飲むお酒も、自然に溶け込む新宿御苑へとの戯れも、深夜に食べたくなる天下一品のラーメンも。
当たり前の楽しみを奪われて。それでも労働だけは奪われない。働くことだけは自粛なんてしなくて良い。
さすがに滅入るわ。メイルメイルマジメイル。
もういいわ。飽きたわマジで。
自粛とは「自分から進んで、行いや態度を改めて慎むこと」。二年間も行動を改めてらんないよ。ジーザス。
最近気付いたんですよね。愚痴りたくても、そもそも愚痴る相手と会うことすら自粛しないといけない。頭がパンクするわ。ほんまに。
ドロドロに汚れが詰まった脳内からは早くお掃除しなさいと警告代わりの頭痛ビリビリ。
とりあえず美味しいものでも食べよう。
話はそれからだ。
私はなんとか重たい体と頭をゆっくりと起こして、身支度を始めた。
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今回のお店は【中華ソバ ビリケン】さん。
浅草の名店「らーめん 改」さんのセカンドブランド。
改さんは貝出汁。ですが、ビリケンさんは鴨をメインに据えている。
最近鴨ラーメンばっかり食べている気がする。
ハマるとそればっかり食べる癖が昔から抜けない。
時刻は13時ごろ。
何度かお店の前を通った時いつも行列が出来ていたが、今回は待ち客なし。ラッキー。
私は【手揉み中華ソバチャーシュー増】をチョイス。
手揉み中華そばの横には「薄口」との表記。味が薄口なのか、薄口醤油を使っているのかはわからない。
店内はカウンターのみ。若干狭くはあるが、清潔感はあります。
しばし待つとラーメン到着。
中央にそびえるネギの圧。手前にこれでもかと並んだ鴨肉。最高。
それでは頂きます。
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★・手揉み中華ソバチャーシュー増 1050円
早速スープを一口、、、
くっ、はぁぁ、!美味しい!旨いなーこれ!
穏やかな味わいが特徴的で、鴨ラーメンにありがちな鴨の甘さと醤油のキレで押し切るタイプではなく、あくまで出汁のバランスで勝負しているイメージ。
もしかすると普通の中華そばよりも味が薄口なのかもしれない。でもこれが良いな。
私は基本的に、濃いければ濃いほど好きなタイプではあるが、淡さの中にしっかりと旨みのあるタイプのラーメンも好きだ。
でもなかなかこの淡くて旨いラーメンってのが無い。でもこれが浅草にあった。嬉しい発見。
優しい旨味ながらも決して弱くない芯の強い味わいだ。こういう鴨ラーメンもあるんだな。
麺は私の大好きな手揉み麺。しっかりとウェーブの効いた手揉み麺はけっこう太めでパンチがあり美味しい。
鴨肉はモチッとした歯応え。
こちらはかなり甘さが来る感じ。味付けか、鴨本来の旨味か、またその両方か。
けっこう厚めで私的にはかなり好みな鴨チャーシュー。
ネギをケチらずこん盛りなのも嬉しい。
鴨葱で頂いたり、ラーメンと絡めていける。
メンマがかなりお出汁の効いたお味。
このメンマとほうれん草を一緒に食べると、激ウマのほうれん草のお浸しが完成する。おいちおいち。
わかりやすいパンチ力のあるラーメンではありませんが、じんわりと広がる旨味と無駄のないトッピングと麺を掛け合わせながら味わう絶品ラーメンでした。
次回はデフォルトの中華ソバを食べようかな。いやー、でも手揉み食べたいなー。悩む。
それではごちそう様でした。
とても美味しかったです。
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浅草の街は今日も忙しなかった。
人の往来が減ったとは言っても、歩道を歩きにくいほど人がいるのには変わりない。
恐らくこのクソだるい生活はまだまだ続くことだろう。今年中には終わらないだろうし、多分再来年にも終わっているかどうか怪しい。
まぁ、クソほどだるいけど、まぁ、愚痴ってばっかもいられない。
私は自分のできることをしよう。とりあえず筋トレ。それじゃあまた。はー、頭痛い。