(味の感想は★からです)
死神の門の入り口は意外とすぐに到達できる。人間普通に生きていても、ふと死にたくなる瞬間が訪れたりする。
それは本当に些細なことで、友達に誘いを断られたりとか、今日のご飯が美味しくなかったとか。
それまでに積もった小さな死への欲求が爆発した時、死神は我が物顔で門の向こうから手招きをしてくる。
確かに、耐え難い現実が耐えられなくなり自ら命を断つケースは多いと思うが、それ以上に夜に駆ける欲求というものはある日突然おこりうる。
予兆もなく、突然に。
それは知らず知らずのうちに抑制していたストレスが、気付いた時には時すでにお寿司。
もちろん軽い気持ちでこう言った話をするのではない。テレビの向こう側だけだと思っていることはとてもポップに、そしてとても身近に自分の身にも牙を向く。
残念だが、死神に牙を剥かれた時は、そこにはあなたしかいない。誰も助けてはくれない。自分の力で、辛いが、自分自身の足で乗り越えていかなければならない。
生きていくためには、それなりのパワーが必要だ。燃料切れになったフェラーリはただの動かないブリキと同義である。
私は完全に燃料切れだった。
私に起きた事実としては好意を寄せていた女性からの拒絶である。
それ単独でみれば大したことないのだが、人間は色々と考えてしまう生き物である。
闇に病み、結局過去5年間に渡る不幸を思い出した。頭にもやのかかったような感覚は、死神の笑い声にも聞こえた。
私は眠ることにした。
反芻思考に対する結論は豊かな睡眠だと私は考えている。
一度寝てスッキリしたらとびきり旨いものを食べよう。それだけで私は生きていく価値がある。
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今回のお店は【麺庵 ちとせ】さん。
私イチオシのラーメン屋さんで、メインは塩ラーメン。私のお気に入りは醤油ラーメン。
現在、油そばと汁なし坦々麺がお休み中。
なので、塩、醤油、坦々麺の三種類を提供中。
メニューが少なくなったから心なしか坦々麺を注文する人が多いように思う。それかシンプルに寒いからか。
手がすぐに悴むほどの気温。久しぶりの寒空の影響か待ち客は7人。元々回転も早いので、10分弱ほどで店内へ。
今回もいつもの醤油煮卵チャーシュー。
なかなかの寒さなので坦々麺とも悩んだがやはり今日は傷心の心を癒すためにマイフェーバリットテイストで。
しばらくたって着丼。
いつもに比べて醤油の琥珀色が綺麗で濃い。思わず「今日やばいな」と独り言。
それではいただきます。
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★・醤油煮卵チャーシュー 1200円
濃い琥珀のスープと薄桜色のチャーシューが最高のコントラスト。
早速スープを一口、、
んんんん、、、!くっ、旨すぎる!
醤油の香りとコクがバッチリでたスープは出汁の旨味が半端ない。
今日は特に醤油のコクがハンパなく、油分量も抜群。
今まで何十回と食べさせて頂いてるが、今日のが一番旨い。
まだこのレベルでも進化するのか、、と思わず感服。
普段から割と味の振れ幅が大き目のちとせさんですが(だからこそ楽しい)バージョンチェンジしたのかなーってくらい醤油が素晴らしい。
もちろんバージョンチェンジのアナウンスもないので、たぶんそんなことないのだろうが、それでも今日のは抜群でした。
もちろん普段も抜群ですけどね。
今日のは抜抜群でした(語彙力)
傷心していた心は完全に癒されました。
最後めちゃくちゃ笑いながら帰ってしまった。
また食べにきます。
それではごちそう様でした。
めちゃくちゃ美味しかったです。