(味の感想は★からです)
子供の頃、本当に何にでもなれると思っていた。小学生の卒業文集には本気でプロ野球選手になると書いていたし、将来のお嫁さんは堀北真希だと本気で思っていた。
その頃の自分は本当に馬鹿だったのかもしれない。いや、普通に馬鹿だったのだろう。
ただ自分の欲望に何のフィルターもなく、ただ純粋にがむしゃらに生きていたあの頃の私は確実に今の自分よりも幸せだったと感じる。
なんとなく社会の片鱗を感じる中学生くらいから徐々に夢みたいなものがなくなってくる。
キラキラしていたものは幻であり、ほんとにプロ野球選手になるやつは、平気で140キロを投げてるしホームランだって打つ。サンタクロースだって両親の努力によって作られた偶像だし、堀北真希は普通に俳優さんと結婚した。
人生とは意外とあっさりとしている。
そら死にたくなるような辛いことは山ほどあるし、先行きの見えない未来に不安にもなるが、それはみんなが同じことを考え、感じている。
かつて天才だった俺たちへ
神童だったあなたへ
似たような形に整えられて見る影もない
Creepy Nuts/かつて天才だった俺たちへ
まだまだ私達はこれからである。
かつての天才や神童達は今は社会という日陰に隠れているかもしれない。
だが少しずつでも歩いていこう。
そうすれば必ず日向の当たる輝かしい明日が待っているはずだから。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回のお店は【麺屋 ねむ瑠】さん。序盤のポエミーなお話には全く関係ない淡麗系が人気のラーメン屋さん。
人気店にも関わらず中営業もあるのがとてもありがたい。
午後16時ごろ。
お客さんは一名だけのようで、すんなり入店。
お店の看板は烏賊煮干しのようだが、“纏”さんの烏賊煮干しが鮮烈に美味かったので、今回はもう少しあっさりとした“赤鶏と蛤の淡麗中華そば”をチョイス。
店内はカウンターのみの10席。
一番端の席に座りしばし待つ。
5分ほどでラーメン到着。
それではいただきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜★
★・赤鶏と蛤の淡麗中華そば 790円
大判なチャーシューが目を惹く。
醤油スープのブラウンが美しいビジュアル。
それでは早速スープを一口、、
おう!鶏がガツン!美味しい!
見た目よりもガツンとくる鶏の旨味が印象的で、それでいて蛤出汁のおかげで後味もあっさりながら旨味が残る。
しっかりと麺に馴染むスープである。
バランスの良い味わいのスープは万人に愛されるのではないだろうか。
地味に刻みタマネギがいい味を出していて、スープとラーメン全体が締まって良い。
最後まで飽きずに食べれるのも良い。
また、卓上にある山椒オイルはピリリと香る山椒とオリーブオイルの円やかさがなんとも言えない。
山椒オイルは是非試してみて欲しい。とても私好みである。
このクオリティのラーメンを並ばずに食べれるのはとても嬉しい。みなさんもランチ難民になってしまったら“ねむ瑠”さんに駆け込んで下さい。
それではごちそう様でした。
美味しかったです。