(食事の感想は★からです)
浪速から一番遠い場所。
それは東京、自由が丘である。
洗礼された街並みは東京の中でもなかなかセレブリティーな雰囲気を醸し出していて、それがどこか少し寂しく機械的な無機質さがあった。
そんな街に大阪豊中から刺客が現れた。
今回のお店は【中華そば 堀川】さん。
元々大阪の豊中にあったお店が移転してきたそうだ。
自由が丘はちょこちょこ訪れることはあったが、全くラーメン屋があるイメージはなかった。
カフェやケーキ屋さんが乱立し、お洒落なイタリアンやら雑貨店やらがある。
なんとなくだが、人が並んでいるという光景を見たことがなかった。
だが、お店の前にいってみると10人ほどの行列が。
客層もなかなか自由な感じで、女性が多く、カップルも多い。
ラーメン屋さんの列では珍しいことではないが、女性が含まれるグループが大半を占めるということはとても珍しい光景である。
こちらのお店はグループで入ったりすることは出来ず、お店から退店した人数の人が入る。
なのでほとんどのカップルが片方だけ先にはいって一人列に戻るという独り身の私にとってはガッツポーズがでてもおかしくない素敵なシチュエーションを拝むことができた。
性格が5ポイントぐらい悪くなったところで入店。
メニューは鶏と煮干しの中華そば。そして煮干しだけのいりこそばがある。
煮干しがメインのお店で煮干しオンリーを行きたくなるが、ここはしっかり自分の好みと照らし合わせて、中華そばをチョイス。
店内はカフェの居抜きかな?
めちゃくちゃ清潔感があって良い。
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★・中華そば 920円
自由が丘という立地もあってか強気の値段設定。
見た目はこれぞ中華そば。綺麗に畳まれた細麺と煮干しと醤油の良い香り。
早速スープを一口、、、
うーん!旨い!
スッキリとした飲み口のスープは巧く鶏と煮干しの旨味が出ていてとても美味しい。
非常にバランスの良いスープは煮干しが苦手な方でも全然いけちゃいますよこれ。
煮干し系ってどうしても煮干しの癖の強さをどうぞ!みたいなところ多いんですけど(それが良かったりもするが)こちらはとにかく煮干しの美味しい部分だけを残してくれているイメージ。
チャーシューもしっかり大判。
これがまたスープとの相性が良くていいですね。
そして中でも私が気にいったのは麺であります。
煮干し系ではよくある、プツパツな麺。
私、あまりこういう系の麺が好きではなく、なんというか粉の塊食ってんなーって感じになるお店がちらほらあって、、、。
ですがこちらの麺は細麺で固めに茹でられているはずなのにプニプニとした弾力を感じられる。
これは茹で加減なのか、はたまた粉の配合によるものなのかは分かりませんが、絶妙な食感と香りがあり、私とても気に入りました。
クリアなスープに一切負けない存在感の麺が素晴らしかった。
こういうスープがあっさりしていて美味しいラーメンの麺って、けっこう外れ多いんですけど、堀川さんは大当たりでした。
少しいうならば、やはりデフォルトの値段が高めなので、味玉や、チャーシュー増しなどがし辛くて、貧乏性な私にとってはなかなかハードルの高いお店でした。笑
自由が丘の洗礼された街並みも素敵ですが、浪速の腕が光る絶品ラーメン。是非食べてみてくださいませ。
それではごちそう様でした!