流れる時間は本当に皆平等なのだろうか。
恵比寿の街を歩く私は、どこか他の街とは違う時間が流れていると感じる。
ゆったりと流れる川を眺めながら人のまばらな道を進む。
恵比寿は駅周辺こそ人が多いが、少し路地に入ると、人通りは途端に少なくなる。
渋谷や新宿ではそうはいかない。
アリの巣に流し込まれた水のように隅々まで人人人。それが東京という街の常識である。
恵比寿のもう一つの特徴としては、比較的行列が少ないという点である。
みんな余裕があるからなのか、はたまた良いお店がたくさんあるという証なのか。
時刻は12時。
今回の目的のお店は【魚竹】さん。
ネットで調べるとお寿司やさんで魚竹というお店がちらほら。
どうやら竹魚で「さより」と読むらしい。まぁ、それに関係あるのかないのか。真相は闇の中である。
店内は一枚板のカウンターが12席。
奥には座敷もある。
清潔感のある店内は少し身が引き締まる思いだ。
私は特上(海鮮丼)をオーダー。
目の前で一つ一つ丁寧に盛られていく姿はいつまでも観てられる。
ロットはけっこう遅め。
だがあらかじめけっこうかかりますって言われてたので特に問題なくゆったりと待つ。
10分ほど?まって着丼。
どんぶりは刺身定食にもできるようで迷ったが、初めてなので素直に丼で。
美しい。まさに宝石箱やーなビジュアル。
海鮮丼のうまい食べ方を未だに理解していない私はとりあえず醤油にわさびを溶かし、上から満遍なくかける。
そんな下品な食い方をしてるのは私だけだったが気にしない。
一心不乱に丼をかきこむ。
ネタはマグロに鯛にいくらにネギトロ等等バラエティ豊か。
どれも新鮮で美味しい。
また少し分厚めに切ってあるので食べ応えがあっていい。
ネタに自信があるからこそできる厚み。素敵である。
特上には牡蠣も付いてくる。
大きさにとにかくびっくり。
味はクリーミーというよりかはあっさり系。
醤油の量が少なすぎてあまり美味しく頂けなかった。残念。
基本ネタはあっさりしたものが多く、脂乗ってんなーってものはあまり感じなかった。
唯一サーモンはけっこう脂乗ってて濃厚で美味。
まぁ、この豪華さでこの値段ならしょうがない。2000円取られて当たり前のクオリティである。
店員さんの接客も気持ちよく、ホールの方の笑顔が素敵でとても気持ちよい。
客層も男女半々。年齢層少し高めで静かに食事ができる。素敵である。
恵比寿のゆるやからなお昼にぴったりなお店であった。
私が退店する頃には店内はパンパン。
さすがの人気店。
それではごちそうさまでした!
おいしかったです!