私は辟易としていた。
東十条に降り立ち、今回の目的のお店、麺処ほん田さんに向かう。
だが、お店の前に来るとゾッとした。
このコロナだなんだ言われているご時世に60人くらい並んでいる。
正直引いた。
いや、文句があるなら並ばなければ良い話なので結果的に私は並ばなかったのだが、にしても並びすぎでは。
巷でよく起きる現象として、「長時間並べば並ぶほど美味しい」ということがよく吹聴されている。
だがこれは、自分がこれだけ並んだのだからその成果を正当化しようとする心理が働いていると考えられる。
つまり、何が言いたいかというと、極力並びたくないのである。
もう本当最近並ばなくてもめちゃくちゃ美味しいお店が増えた。
故に長蛇の列、と聞くとなんだがなーってなる。
私はほん田を諦め別のお店を探す。
すると、一つ隣の駅、赤羽にほん田の系列店【麺処 夏海】さんがあるではないか。
私は早足でほん田を後にし、電車に乗り込む。
赤羽はプチ秋葉のような街並み。
交通の便もよく、人も多い。
お店は駅から少し歩いたところにある。
店前には三名の待ち。
いや、もうほんとこれくらいでいいよほんと。
10分ほど待って店内へ。
店内は清潔感があり、女性のお客さんもちらほら。
最近ラーメン屋さんに女性がいるのも珍しくない光景になりつつある。
お店の壁には月毎に提供された過去の限定メニューの張り紙がびっしり。
あーこれ美味しそうだなーって眺めながら待っているとラーメンが到着。
チャーシューがびっしり。
ふーん、テンションがあがる。
早速、スープを一口、、、
うふ、うまふ。
スッキリとした醤油スープはあっさりしながらもコクもある。
正統派な醤油スープ。
これに合わせるは特製の手揉み麺。
醤油ラーメンは注文時、細麺から手揉み麺に変更できます。
この麺がまたもちもちで旨い。
スッキリした醤油スープにパンチ力を加えてくれてとてもグッド。
チャーシューは私の好きな燻製の香りのする、肉厚ジューシーな逸品。
チャーシューはかなり増し得かなと思います。
生姜がチャーシューの上に乗っているのだが、これは生姜好きの私からしたら良い味変なった。
だが、少しとってつけた感があるのでスープに混ぜると若干スープのクオリティが下がる。
チープ感が出てしまいもったいない印象。
ですが全体のバランスが良く、かなり美味しい一杯だっと思います。
それではごちそう様でした。
p.s(どうでも良い話)
どうでもいいのだが、最近自分のなかで限りなく100点の店を見つけてしまったせいで、普通に美味しいくらいのラーメンだとあまり感動しなくなってしまった。
文章もその分淡白になってしまう感が否めない。
ですが、本当にたまにまた別の100点のお店が現れたりするのが食べ歩きの怖くて楽しいところである。
これからもできるだけ淡白にならないように頑張ります。たんぱくたんぱく。