ノアクロ☺︎/グルメ備忘録

食べ歩いたお店の紹介をしています。

【No.96 山城青谷 俺のラーメン あっぱれ屋 濁とろ塩チャーシューメン】レジェンドの一杯。それは私の原点にして、私の憩いの場。

天晴れ。


一般的に物事を賞賛する言葉であり、ほとんどの人が知っている言葉であるが、ほとんどの人が一般生活で使うことのない、なかやか珍しいタイプの言葉である。


語源としては天が晴れる。あまがはれる、という縁起の良い言葉が派生して賞賛する言葉に天晴れが使われるようになった。


、、、と最もらしいことを言ってみたが嘘である。私が勝手に考えていた語源であり、天晴れの語源を調べてみると、まさかの語源はないらしい。笑


元々昔は賞賛する際に語感であっぱれ!と褒めてたみたいで、あとから当て字で適当に天晴れとなったらしい。少し残念。笑




まぁ、そんなどうでも良い話はともかくとして、今回のお店は【俺のラーメン 天晴れ屋】さん。


京都は山城青谷。
我が地元であり、なかなかの田舎。
田舎の象徴である、アウトレットモールが建設中。
もう時期、滋賀の竜王アウトレットパークのようになるであろう、今関西で最も熱い町である。(地元贔屓)



天晴れ屋さんは食べログのラーメンランキングで全国一位になったこともあり、今でもラーメンwest食べログ百名店にも選出されている。


言わずもがなの名店。
また、土日はほぼ休みで営業時間も11時半から14時までと訪問難易度も高めである。



ちなみに私事ではあるのだが、人生で一番最初に自分一人で外食に来たのはこちらのお店である。
このお店のせい?おかげ?で今の食べ歩き生活が始まったといっても過言ではない。



そういう意味ではメモリアルなお店。
最近は東京に染まったせいでなかなか訪問できずにいたが、今回は約1年ぶりの訪問。


時刻は11時30分。
開店の少し前から店内に案内してもらえ、中で待つことができる。

15人弱ほどは中で待てる。
なので意外と時間を潰しやすい。本も読みやすくて良き。


オーダーは注文制。
並んでいる時にメニューが流れてきて、あらかじめ決めておき後ろの方にリレーする。


私はある時期から、メニューをノールックリレーするようになった。
もう食べるものが決まっているのでわざわざ見る必要もないかなーっていうのと、めちゃくちゃ常連感がでるのでカッコええやん。っていうダサい理由でノールックを決め込んでいる。


オーダーを済ませ、しばし待つ。鮮やかな金髪の店主さんが黙々とラーメンを作り、奥さんがホール全般を行う。


今時のラーメン屋さんで食券がないのも珍しい。メニューは手書き。支払いもレジがなく手渡し。
普通にこれを一人でこなすの凄いなー。



・濁とろ塩チャーシューメン 1250円


開華の如く広がるチャーシューの美しさがまさに天晴れなビジュアル。


濁とろはデフォルトのこくまろに魚のエッセンスが加わったスープ。

着丼の瞬間、チャーシューの黒胡椒の香りととんこつの円やかな香り、そして仄かに魚粉に似た香り。


一年ぶりの対面にわくわく。
早速スープを一口。


ふふっ、これこれ。


天晴れ屋さんのスープの特徴として、理由はよくわからないのですが、最初結構薄いんですよね。
これで面食らう人がいるんですが、あっぱれ屋さんにはある程度の食べる順序があります。


初めはスープが薄めなので麺とスープは邪の道である。


初めは味の濃い、チャーシュー、メンマ、味玉で口の中を徐々に慣らしていく。


チャーシュー。これは本当に美味しい。
私のなかで東京のちとせ、関西のあっぱれ屋と評したいほどのチャーシューのレベルの高さ。


いわゆるシンプルなレアチャーシューなのだが、少し厚めにカットされていて、黒胡椒がたっぷり。なんというかチャーシューの旨味と生ハムの食べやすさのいいとこ取りをしたようなチャーシューである。
パンチ力もありつつ、脂身がほんとにないので非常に食べやすい。


お店の立地上、お酒が提供されていないが、確実に最強のアテであることは間違いない。



味玉。
こちらもシンプルだが非常に塩分や甘さのバランスが良く食べやすい。デフォルトでついてくるのも嬉しい。

メンマ。
あっぱれ屋のメンマといえば極太だったのだが、今回は味わいはそのままで通常サイズ(量は同じ又は少し増えてる?)にカットされていた。
これは私的には凄い好みで極太の時は味付けが抜群なのだが、どうしても筋感が気になっていた。だが今回のメンマにはそれを感じなかった。素晴らしい。



そしてチャーシュー等等を半分ほど満喫。
これくらいが頃合いか。


スープをまた人すすり。


うまいうまい。うまいぞ!
あっさりしたスープの奥に豚の旨味と魚介の旨味がグングン出てきます。
ここからはもう旨味がうなぎ登り。
旨味に置いていかれないようにガンガンすする。


麺もパスタとも言われるツルッツルモチモチの麺。これもまた時間の経過により、微妙にスープが染み込み美味くなる。


そして、最後の2.3口ほどになったら、卓上のコショウオイルを是非投入してほしい。

オリーブオイルと胡椒が混ざった、マリネ液のようなものだが、これが抜群に旨い。


ただ量に注意。
めちゃくちゃ味が変わるのでほんとにちょっと
(スプーンのヘリに少し乗るくらい)を投入。


よりスープの旨味がクリアになり、程よいパンチ力が加わる。
ここまでして、ようやくあっぱれ屋の全てを堪能できる。


まぁ、いうてこれは私流。
他にもメンマをたくさんトッピングされる方もいるし、バター風味の炊き込みご飯あっぱれ飯にチャーシューを乗せてチャーシュー丼に。


色々楽しめる。あくまで参考までに。
一人でも楽しんで食事していただけたら嬉しい限りである。



あと、余談だが一年ぶりの訪問にも関わらず、奥さんが私のことを覚えてくれていて嬉しびっくり。
「お久しぶりですよね?」っておしゃってもらってめちゃくちゃ嬉しかった。
毎日行列のお店なのに一年ぶりにきた元常連のことを覚えていてくれている。


百名店の所以は、ラーメンの味の裏に奥さんの神接客あり。

久しぶりになんだか感動しました。
ありがとう。また来ます。




それではごちそう様でした!
大変美味しかったです!