軍鶏。
なんでこれで「シャモ」って読むのか。
昔の人の当て字のセンスを疑う。
キラキラネームはもしかしたらかなり昔からあったのかもしれない。
しかし、軍鶏の歴史を調べるとこのキラキラネームの由縁がわかる。
元々軍鶏はタイから伝来したもので、そのタイの旧名の「シャム」からきた鳥ということで読み方が「シャモ」。
そして軍鶏自体が元々「闘鶏」と呼ばれる雄の鶏を戦わせる競技用の鶏であっから表記は「軍鶏」。
つまり漢字と呼び名、それぞれ別の理由があったためこんな軍鶏と書いてシャモと呼ぶあべこべなキラキラネームが完成したのである。
、、、
あまりに暇すぎて軍鶏の歴史を調べてしまった。
時刻は10時半。
麺尊RAGE開店30分前。
食べログラーメン部門で日本4位(2020.02.08現在9位)になったことのある超有名ラーメン店。
あまりの有名さにビビった私は開店の40分前ほどに到着。万金の思いでお店に向かうとまさかの待ち客ゼロ。
ラッキーと思ったのも束の間。
40分も一人でどうやって時間を潰せばいいのか。
いつもみたいに本を読もうにも、私が先頭なのでいつ呼ばれるかわからないプレッシャーから内容が頭に入ってこない。本を閉じてYouTubeを開くが同様の理由で動画散策も集中できない。
自分の世界に入るのを諦めた結果、麺尊RAGEさんの代名詞、軍鶏ラーメンに使われる軍鶏についての知識を詰め込む。ということに落ち着いた。
Wikipediaでひとしきり軍鶏の歴史を理解したところでお店がオープン。
気づくとちょこちょこ人が並んでおり、ちょうどお店のキャパくらいの人たち。
店内はけっこう広めにとられていて、席の間が他のラーメン店に比べて広い。
お店の外装からも感じるが、なんというか趣味でやってます感があっていい。
店主さんがそういう気持ちかはわからないが、変な肩肘張って食べるラーメン屋より、居心地が良くて私は好きだ。
BGMもガンガン。音量デカ目。
これくらいが良い。
めちゃくちゃ綺麗なビジュアル。
お店にはたくさんのバンドのステッカーがあり、そう意味でもビジュアルに関しては拘りがありそうだ。
早速スープを一口。
おう。これはこれは。
一口目のガツン!とした旨味がくるタイプのラーメンではない。辛口レビューが多いのもこれに起因しているのだろう。
ですが
後からじんわりじんわり旨味が口の中に広がります。これは旨い。
軍鶏は闘鶏の鶏。いわばアスリート。
筋肉質で脂身が少なく、その分味は大味でなく繊細。
その軍鶏の良さがこれでもか!とスープに出ています。
麺をすするとその旨味は格段にブーストを始める。麺はスタンダードな中太麺でスープとの相性は抜群。
甘味と旨味が上手く調和したスープは正直かなり旨い。思わず麺をすする回数よりもスープをレンゲですくう回数の方が増えてしまう。
トッピングたちも名脇役揃いだ。
とくにチャーシューは絶品で、少し生ハム感のある塩気と解けるような食感がなんとも言えない。
こちらのお店のイメージは毎日食べていたいラーメンだなーって印象。
やはり、人気店ということもあり、特別な日にくるタイプのお店。
ですが、その特別な日に食べるラーメンにしては最初のインパクトが少ない。(最初だけね)
これはけっこう大事な要素で一口目のスープを飲んだ時「ウォッ!」って思うか「ん?」って思うからその後の展開にかなり影響する。
RAGEさんのラーメンは何度も訪れてその度に「くぅー、これだよこれ」ってなるタイプのラーメンだと思います。
かなり抽象的なイメージになって申し訳ないのですが、この感覚はかなり重要なのではないかと。
私もまだ1度目の訪問なのでなんとも言えないですが、私的にはかなりお気に入りのラーメンでした。
つぎは煮干しも食べたいな。
それではごちそうさまでした!
麺尊 RAGE
東京都杉並区松庵3-37-22
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13178309/