味だけ知りたい人は★味の感想★までとんでください。笑
☆プロローグ☆
イメージが違っていた。
皆さんはこれまでの人生でそういった体験をしたことがないだろうか?
私は今、なうでその体験をしている。
二子玉川に降り立った私が味わっている自分の頭の中のイメージとの差異は凄まじいものだった。
イメージが違うということが良い方になのか、悪い方になのかは正直私にはわからない。
というのも私の二子玉川のイメージは完全に漫画の「ROOKIES」にでてくる、いわゆる「ニコタマ」というやつで河川敷がある田舎町で、駅の近くには小さいコンビニと寂れたシャッター街があり、不良の溜まり場になっている。
みたいな二子玉川を想像していた。
だが実際に降り立ったここ二子玉川駅はびっくりするくらい綺麗で栄えていたのだ。
駅もどでかく、改札をでるころにはsoup stockのいい匂いがするし、ブランドのロゴが並んだお洒落なお店はあるし、でかいビルも立ってるし。
なんというか変にど田舎を期待していたのを裏切られた気分だった。まぁ、別に綺麗に越したことはないんですけどね。ってかむしろ綺麗なほうがいいんですけど。
とまぁ、どうでもいいことはさておいて目的のお店に向かいましょう。
今回のお目当ては以前から気になったいた鮎ラーメンのお店「鮎ラーメン 二子玉川店」。
昼はまた違うラーメンを、夜は鮎ラーメン専門でやっているとのことでお目当ての鮎ラーメンのために夕暮れの二子玉川に降り立ったのだ。
早速お店に向かう。
駅からは5分ほどで少し歩いたところ。周りがニコタマっぽくなってきたところで(だいぶ失礼)目的のお店を発見した。
開店時間ギリギリということもあり先客は0。
店内はカウンターのみ。すぐ目の前に調理場があり、早速注文をする。
麺はそんなに食べなくていいからと「鮎ゴトハーフ」を注文。
すると私のすぐあとにバカッ、、
失礼、カップルが来店。
するとすぐに男性の方が
「この鮎ゴトとかって違い何かあるんですか?」
と質問。
(いや、鮎ラーメンが鮎半身の普通ので、鮎ゴトハーフが鮎まるごと入ってて麺少なめで鮎ゴトラーメンがまるごと麺普通だろうがだいたいわかるだろうがよ)
と私の心の中の何か黒いものがうじうじと言っていたかもしれないがそんなことは気にせずお店の方は凄く丁寧に
「鮎ラーメンは鮎1/4で、鮎ゴトハーフが鮎1/2で鮎ゴトラーメンがまるごとで、麺の量は変わらないんですよ」
と答えていた。
もうまじで知ったかぶりしてごめんなさい、ってかそれなら鮎ゴトラーメンにすればよかったわまじで彼氏さんすいません、心清めるために滝行いってくるんでホントごめんなさい。
私が懺悔の気持ちで一杯になっていると間も無くして鮎ゴトハーフが到着した。
その懺悔の気持ちをどうにかしたかった私はとっさに「鮎焼きおにぎり」を注文した。
私の奥底に眠る黒い悪魔は焼鬼斬り!で倒してもらうとして私は目の前のラーメンに集中することにした。
ーーーーーーー
★味の感想★
鮎ゴトハーフ 800円
鮎焼きおにぎり 200円
まずはスープを一口。
ズズッ、、
うっま。
あ、これ、やばいや、、うっま。
見た目かなりあっさりかと思いきやかなり旨味のパンチが効いてる!
決して濃いわけでも薄いわけでもない絶妙なバランスのスープ!
結構塩ラーメンって塩分の強さでごまかしたりとか、薄味で麺の味たのしんでくださいね?それが通ですよ?みたいな塩ラーメン多いんだけど(結構偏見)
このスープは飲みあたりがスッキリしているにも関わらず物足りなさを感じない。
これはもしや人生史上一位の塩スープかもしれない。
私の中の塩スープ長年の一位は「新宿めんや風花」さんだったがこれは更新されそうだ。
そして期待感MAXの状態で鮎をパクリ。
うっまー。くそうまいじゃんくそかよ。ほんと。
一夜干しされてるそうですが、イメージは完全に鮎釣りして鮎に竹串まるごとさして焚き火で焼いたあれ。
もう鮎の香ばしさ、甘み、塩気、ほんの少しの苦味それがもう最高。
またこれがスープとちょうどいい。
スープの味に邪魔されるわけでもなく逆にスープを決して邪魔しない絶妙なバランス!
またこれ麺が意外といい味を出していますよ!
細い縮れ麺はいい感じにスープを持ち上げてスープの旨さを再確認できます!
塩ラーメンの麺ってけっこうストレートが多くてなんか物足りないんですけど(愚痴がとまらない)
全くないね。このラーメンにおいて。物足りなさなんてそんなこと。
海苔はどこの海苔なんだろう?
結構独特な味がして磯感強め。
こいつはシンプルにスープひたひたにして麺とがベストかなー。後の焼きおにぎりとの相性は今ひとつだったかな個人的に。
ネギは美味い。
少し太めの白髪ねぎがいいアクセントになる。
これは焼きおにぎり食べるなら少し残して欲しい。
相性が良いので。
といことで食べてる最中に目の前の炭火的なやつで焼かれている焼きおにぎりをみながらワクワクしていた私の前に焼きおにぎり到着!
スープに浸して食べてくださいとのことで
その通りにする。
その前にちょっとつまみ食い。
香ばしいな〜!ただもちろん入れるようなので味はそこまで付いていません。
今度こそスープに投入。
少し形を残しつつスープと一緒に、、、
最高!!
焼きおにぎりの香ばしさとスープの旨味が最高のバランス!
これはまた麺とは違った楽しみかたができます!
以前京都の料亭で食べた鯛出汁茶漬けを思い出しました。それほど美味かったです。
おそらく焼きおにぎりは必食かと!
ふがふがと半ば興奮気味に食べていたらいつのまにか完食!
大満足でした!
ごちそうさまでした!
(美味すぎて次の日もわざわざ食べにいったのは秘密です)
☆エピローグ☆
お店を出るともうそこには4.5人の列ができていた。このお店に待たなくて入れたわたしは前世で何か徳を積んでいたのであろう。
徳を積んでくれた先祖に感謝しながらお店を後にする。
見事焼きおにぎりによって心の中の悪魔を退治してもらった私は軽やかな気分で駅に向かったのであった。