☆プロローグ☆
日曜、午前11時。
コンクリートの階段を下ると丸椅子が二脚。その先にガラス張りになった店内が見える。
先客はおらず中に入ろうとすると、11時半からお店開くんでお待ちくださいと店員さんに説明された。
どうやら開店時間を30分間違えてしまったようだ。
日曜限定のお店、さらにはあの「人類みな麺類」プロデュースのお店と前情報だけでびびっていた私はそのさらに10分早くにお店に到着していた。
仕方なく二脚ある丸椅子の一脚に座り本を読んで開店まで待機することにした。
だいたい11時過ぎくらいに人がちらほら。開店の時間には5.6人ほど並んでいた。
次に来るときはだいたい15分くらい前でいいなーと考えているとカウンターの一番端に案内された。
店内は広いキッチンの前にカウンター。テーブル席が二席ほど。清潔感のある店内は「世界一暇なラーメン屋」を思い出させる。
大型スクリーンには映画が流れていた。
店員さんは男性二人で切り盛り。食券ではなく注文制なので接客大変そうだなーという印象。
私は「小ラーメン」を注文。
メニューを見ると汁なしもありますという、悪魔の囁きが聞こえた気がしたが
ぐっと抑え、セルフの水をとりにいく。
15分ほどでラーメンが到着。
到着した瞬間にカツオのいい匂いが私の口角を自然とあげさせた。
側からみればラーメンをみて笑ってる変質者である。
あー、好きなやつだこれ、と食べる前から旨さを確信した私は、そっとレンゲを掴み、スープを啜った。
☆味の感想☆
小ラーメン 800円
スープは鰹出汁ギンギン系のスープ!余分な雑味は一切ない!醤油のキリッとした中に甘さを感じる旨旨スープは完飲できる系のやつです!(語彙力のなさ)
麺はストレートな太麺!僕はあんまりこういうタイプが好きではなく(ふにゃふにゃで柔らかい麺なイメージがあるため)正直うわーって思ったけど、食べてみたら
最高!!
ってなりました!
しっかり弾力があり噛みごたえもある!さらにスープとの相性が抜群!昔ながらの屋台醤油ラーメンの完成形だな!と一人でめっちゃ嬉しくなったぐらい旨かった。
トッピングはもやしとキャベツとチャーシュー2枚。(あとかつおぶし)
もやしとキャベツは食感を生かす感じの茹で加減。下味がついてるわけではないのでシャキシャキ感を楽しむ感じ。
ただ今思えば二郎みたいに天地返し(僕は普段やりません)してこの極ウマスープをしなしなになるまで吸わせて食べたら良かったと後悔しました。(次からチャレンジしてみます)
チャーシューは脂身のバラと、肩ロース系かな?の2枚。バラは味しみしっかり脂身は程よい弾力残しつつ味も濃すぎずグレート!肩ロース系は少し中心近くが肉肉しい味がしました。まぁ、これは好みの問題かと。
ちなみに卓上には刻みニンニクがあります。
そのままで十分美味しいですが、ニンニク入れると一気にインスパイア感がでて僕はすごく好み。
ただスープが割と単調(すごくいい意味で)なのでニンニク入れると味がだいぶ変わります。なのでご注意を。
☆エピ☆
ありがとうございました!
と気持ちのいい店員さんの声を背中に浴び、ニンニクの匂いがする口元を気にしながら、私はお店を後にした。
これはお気に入りのお店ができてしまった。また明日も来よう、と思ったが危なかった。
このお店は日曜しかやってなかった。
みなさんもぜひご注意を。