【味の感想は★からです。】 私は射抜かれていた。人は誰しもが何かにハマっている。 それは食べ物の時もあるし、運動だったりもするし、人だったりする。私の最近のトレンドは専ら日向坂46だ。 アイドルとは思えないバラエティ能力の高さとそのキラキラした…
【味の感想は★からです】 私はドキドキしていた。秋葉原に来るのは久しぶりだ。 電気街のイメージが強い秋葉原だが、その要素は意外と少なく、メインの歩行者天国を歩くとビルを覆い隠すほどの巨大なアニメのキャラクターの垂れ幕が見えたり、メイドさんが客…
(味の感想は★からです) 私は優柔不断な人間だ。優柔不断、という言葉はなんだか少ししっくりこない。物事を決められない事を示しているのにも関わらず、優しく柔らかという人間性の肯定がセットになっている。 日本人の美徳の感覚なのだろうか。 人に合わ…
(味の感想は★からです) 私は折れ曲がっていた。別に私の屈折しまくった性格を指した言葉ではない。 ここは高円寺。高円寺の北側に広がる高円寺純情商店街は何本もの路地が重なりあい、半ば迷路のような印象を受ける。地図アプリの経路通りに行こうものなら…
(味の感想は★からです) 私は迷っていた。人間とは迷う生き物。 人生の岐路に立たされた時、その選択に迷わない人間などいない。今後の人生を変えうるような分岐点ではなくとも人間は選択に悩み苦しむ。 私もこれまでの人生好き勝手に生きてきた部類の人間…
(味の感想は★からです。) 私は気分が良かった。 台風はどこ?というワード街Twitterのトレンドになっていた。 ニュースでは随分と大げさに取り沙汰されていた台風はどこへやら。台風一過の晴天。分厚い雲を運んでいってくれた台風に感謝しつつ、朝からたま…
(味の感想は★からです) 私は風を感じていた。風を感じるという表現は、よく爽やかな表現として扱われる。風を感じると聞くと、黒髪の女子高生が学校の屋上で虚な目をしながらも遠くを眺めている、ような爽やかでどこか儚げな印象を抱く。 だが、私の今感じ…
(味の感想は★からです) 私は早足で歩いた。渋谷はいつもどおりの慌しさ。 一時期の人の少なさが懐かしく、恋しい。肩を左に入れて、右に入れて行き交う人の波を泳ぐ私は一体どこへ向かうのだろうか。高級外車が横付けされている。 そこには足のほとんどを…